四国・岬巡りの旅32(内子)
何度も何度も四国に来ていながら、正直ボクは内子という町があることを良く知りませんでした。
せっかく四国に来てても、朝から晩までいつも目を三角にして林道を走ってばかりいたからね。反省、反省。

年を重ねて、こうしてゆっくり(でもないけど)回ってみると、今まで気がつかなかった風景や街並が色んな所に散りばめられていることに気がつきます。
訪れるごとに新たな発見があります。だから、ツーリングは辞められませんね。


内子町は、かつて和紙と木蝋(もくろう)生産で栄えた町。江戸時代、大洲藩6万石を支えたほどの繁栄だったそうです。
その八日市・護国地区 には、今なお当時の面影を伝える街並みが残っており、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。
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商家や町家が軒を連ねる白壁の街並みが続きます。江戸時代後半から明治、大正時代の建物も多いそうです。 あちこち覗きながら、じっくり散策しました。
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木蝋生産で財を成した商家も多かったそうです。
その一つ「上芳我邸(かみはがてい)」は、木蝋資料館として公開されていて、ハゼノミから採られる木蝋の生産所や工程の様子、木蝋と共にした人々の暮らしぶりをしのぶことができます。
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こちらは上芳我邸の本家にあたる「本芳我邸(ほんはがてい)」。
製蝋業で栄えた芳我一族の大元にあたり、質の良い木蝋の生産技術をもって海外にも輸出するなど、内子の木蝋産業の基礎を築いた家だそうです。
なまこ壁が美しい土蔵の鏝絵は、本芳我家の商標「旭鶴」を描いたもの。
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町家の特徴でもある格子の建物や塀も多いです。
その一つがこの蝋垣(ろうがき)という格子。木蝋を天日に晒して漂白して造る高価な白蝋を、盗難から守るために造られたのだそう。
貴重な格子は内子の当時を今に伝えています。
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木蝋は塗り薬や化粧品の原料など幅広い用途で使われたそうですが、その最も伝統的なものの一つが和ろうそく。
ここ「大森和蝋燭屋」さんは、内子で200年続く老舗の和ろうそく屋さんです。お邪魔して見学させていただきました。
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和紙とい草の髄を巻きつけた竹串に、木蝋を手作業で何度も何度も繰り返し塗っていきます。
伝統の技法でつくられる和ろうそくは、すすが少なく蝋がたれない匠の一品だそうです。
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大きくて美しい炎を眺めていると、自然と心が穏やかになっていきました。
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# by takakunen | 2017-05-05 11:29 | バイクツーリング | Trackback | Comments(0)
四国・岬巡りの旅31(屋根付き橋)
鮮やかに晴れ上がった青空のもと、伊予灘を眼下に今度は内陸部へ進路を取ります。
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これから行くのは大洲か内子か、どちらも行きたい。ちょっと悩みましたが、今回は内子に向かうことにしました。
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途中、屋根付き橋の案内板を見つけたので、降りてみました。
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屋根付き橋とは、主に農道に架かる屋根が付いた歩行用の橋のことで、日本ではこの南予地域に数多く残っているそうです。



「宮の下橋」は、内子町石畳の、県道から外れた小川に架かった小さな屋根付き橋です。
この小川は内子へ流れる麗川(ふもとがわ)という川の上流域で、麓川にかつて数か所あった屋根付き橋のひとつを復元したものだそう。
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橋の奥は行き止まりの小さな畑になっていて、丁度地元の方が作業中。お邪魔します、と軽く会釈をかわしました。
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畑に通じる道はこの橋のみ。今も利用されている、現役の屋根付き橋です。
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さらに内子に向けて県道を進んだ麓川の中流域、下河内というバス停の丁度真向かいの河川敷に架かっているのが「田丸橋」です。
ちらは注意すれば県道からでも見つけることができます。
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周囲は畑だったのか、荒れ地なのか。昔はこんな風景が当たり前だったことでしょう。
対岸には、民家や畑があって、こちらも生活道としても使われているようです。
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この橋は、地域住民により再建され、保存会によって管理されているそうです。ドラマのロケ地としても使われたそう。
素朴な杉皮葺きの屋根付き橋は、新緑の田舎の風景にとても映えていました。
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これら屋根付き橋は、農道や生活道としてはもちろん、農作物の置き場や、地域の人々の語らいの場所としても利用されていたそうです。
そんな先人たちの知恵と工夫の心は、屋根付き橋を通して、これからも後世に伝えられていくのでしょう。
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# by takakunen | 2017-05-05 09:55 | バイクツーリング | Trackback | Comments(0)
四国・岬巡りの旅30(下灘駅)
国道378号線は通称「夕焼けこやけライン」とも呼ばれる道。だやかな伊予灘とそこに沈む夕日が素晴らしい道だそうです。

この道に並行してJR予讃線(よさんせん)が通っていて、その駅の一つ「下灘駅(しもなだえき)」は、日本一海が近い駅、また夕日が美しい駅として、今や有名な人気スポットです。
誰もいないホームのベンチでポーズをとるインスタ写真でもお馴染みです。
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青春18きっぷのポスターから始まり、数々のCMやドラマ、映画のロケ地としても使われてきて、その素晴らしい景色をひと目見ようと、全国からこの小さな無人駅に人が訪れるようになったそうです。
もちろん、そんな一人がボクですが・笑。
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でも、良いところですね。駅からの何もない海の景色を眺めていると、景色同様、とてもおだやかな気持ちになってきます。
何気ない標識やベンチ、柱もすてきに輝いているようです。
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しばらくすると、列車が入ってきました。「伊予灘ものがたり」という観光列車です。
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到着すると、大勢の乗客が降りてきてホームを埋めました。しばらくこのホームに停車するようです。
乗客も、たまたまこのホームに居合わせた人も皆、思い思いに列車とホームをバックにシャッターを切っていました。
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列車が去るとまた、静かなホームに戻りました。さっきまでの喧騒が嘘のよう。
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以前テレビの番組で、ここに来る人たちの人間ドラマにスポットを充てた特集を見たことがあります。
ある人はちょっと記念に、ある人は自分の人生を掛けて、色んな方々がここにやって来ていました。
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様々な人が、様々な思いをこの景色に重ねては、また去って行く、そんな場所だとも思いました。
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ここに人が集まるのは、美しい駅だからというだけではないのかも知れません。




/E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6Ⅱ (2017.5.5/posted on 2018.2.27)

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# by takakunen | 2017-05-05 09:00 | バイクツーリング | Trackback | Comments(0)