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四国・岬巡りの旅34(内子~面河渓)
内子から国道379号線を走り、東へ移動していきます。
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途中国道380号線へ。四国ならではの、素朴な風景を辿る道が続きます。
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久万高原の看板は、個人的には色々思うところがあります。(昔のTBI経験者ならわかりますよね)
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上黒岩遺跡
田園風景の中にある遺跡。縄文早期の貴重な遺跡だそうです。いつもここを通るたびに気になりますが、今回も通過。
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いったん国道を離れ、県道にて今度は国道494号線へワープ。石鎚山方面へ向かいます。
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今日のキャンプ予定地は面河渓(おもごけい)。以前も、と言っても25年近く前ですが、泊まったことがあります。ものすごく渓流の綺麗なところでまた行きたい、とずっと思っていました。

途中の小さな商店で買い物。面河渓でのキャンプの買い出しはここしかありません。
実はここに来るまで、買い出しできるお店を探していたのですが、内子を出てしまうとめぼしいお店がなかなか見つかりませんでした。そこも以前と変わってないです。
お店も、お店のおばあさんも25才くらい年を取ったそう・笑。でもずっと変わらずここにいるよ、とお店の前の椅子に座っておっしゃっていました。
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面河渓への分岐。ここは何度も何度も通りました。でもいつも右へ曲がります。今日は念願の真っすぐ。
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そして、久しぶりの面河渓に到着です。変わらず美しい渓流が出迎えてくれました。
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ところが、ここで問題が。
面河渓には大きな国民宿舎があって、あわよくばそこのお風呂を借りて入ろうか、なんて思っていたのですが、なんとその国民宿舎、昨年廃業してました。
お風呂のあてが外れたのと、唯一の宿泊施設もなくなって、観光客はまばら、辺りも気分もすっかり寂しい雰囲気に。元々秘境の面河渓がもっと秘境になっていました。
キャンプ場は営業しているものの、入り口で管理を任されている食堂はもうすぐ閉めて帰っちゃうそうです。日も傾いてしまって、これは今日はひとりでキャンプかな?(写真は翌日)
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サイトは、バイクを置いて更にリアカーで荷物を運んで行った、ずっと奥の渓流沿いにあります。
でもせっかくやって来た面河渓。腹を決めてテントを張ることにしました。
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キャンプ場に到着すると、奥の方にテントが一張り。でも人の気配はなく、張りっぱなしの感じもします。よくあるダミーテントかな?でも誰かいるのかな?
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何もない林の中にたった一人。不安な気持ちでテントを張りました。
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# by takakunen | 2017-05-05 14:06 | バイクツーリング
四国・岬巡りの旅33(内子座)
内子に来たもう一つのお目当てがこの「内子座」。大正5年に内子の木蝋産業の財で建てられた、木造瓦葺き入母屋造りの芝居小屋です。
老朽化のために一度は取り壊される運命でしたが、地元の熱意によって修復、存続されることになったそうです。
見学もできるとのことで、是非見てみたいと訪れました。

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入ってすぐに、木造格天井(ごうてんじょう)の大空間が広がります。
芝居小屋としては大きくないかもしれませんが、造り込まれた意匠ならではの本物の迫力があります。
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左手に花道があります。広告の看板や照明もレトロな雰囲気に一役買ってます。
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規則正しく並んだ桝席がとても美しい。舞台には「回り舞台」や「迫り(せり)」の仕掛けがあります。
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舞台から振り返る。
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舞台の袖から舞台下の「 奈落 」に降りることができます。
床下が真っ暗でまるで奈落(地獄)の底のようだ、というところからきているそう。ここの奈落は改修以前は立って歩けないくらい低かったそうです。
ここでは仕掛けの仕組みが見れます。迫りは今でも人力で上げるそうです。
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今度は2階に上がってみました。2階席のことを「大向(おおむこう)」と言います。
2階席は低料金で、常連さんや芝居通の人が多かったので、 通を感心させるほどの名演、という意味で「大向をうならせる」と言うようになったそうです。
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やっぱり芝居小屋には和服が似合いますね。
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窓ガラスも、当時のままのものも残っているそうです。ゆがんだ景色が時代を感じさせます。
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内子座は今でも現役で、文楽などの公演が行われているそうです。
特に歌舞伎では、中村屋(勘九郎、七之助)による「全国芝居小屋特別公演」の興行会場にもなっているそう。観客で埋め尽くされたここ内子座での熱演を、機会があればぜひ見てみたいと思いました。
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創建100年を超えた今でも、芸術文化活動の拠点として、内子のシンボルであり続けています。
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南予地方の名物「鯛めし」。内子座から歩いて数分の食事処「りんすけ」さんでいただきました。
こちらも甘くて美味い、大正ロマンの味でした。
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# by takakunen | 2017-05-05 12:47 | バイクツーリング
四国・岬巡りの旅32(内子)
何度も何度も四国に来ていながら、正直ボクは内子という町があることを良く知りませんでした。
せっかく四国に来てても、朝から晩までいつも目を三角にして林道を走ってばかりいたからね。反省、反省。

年を重ねて、こうしてゆっくり(でもないけど)回ってみると、今まで気がつかなかった風景や街並が色んな所に散りばめられていることに気がつきます。
訪れるごとに新たな発見があります。だから、ツーリングは辞められませんね。


内子町は、かつて和紙と木蝋(もくろう)生産で栄えた町。江戸時代、大洲藩6万石を支えたほどの繁栄だったそうです。
その八日市・護国地区 には、今なお当時の面影を伝える街並みが残っており、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。
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商家や町家が軒を連ねる白壁の街並みが続きます。江戸時代後半から明治、大正時代の建物も多いそうです。 あちこち覗きながら、じっくり散策しました。
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木蝋生産で財を成した商家も多かったそうです。
その一つ「上芳我邸(かみはがてい)」は、木蝋資料館として公開されていて、ハゼノミから採られる木蝋の生産所や工程の様子、木蝋と共にした人々の暮らしぶりをしのぶことができます。
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こちらは上芳我邸の本家にあたる「本芳我邸(ほんはがてい)」。
製蝋業で栄えた芳我一族の大元にあたり、質の良い木蝋の生産技術をもって海外にも輸出するなど、内子の木蝋産業の基礎を築いた家だそうです。
なまこ壁が美しい土蔵の鏝絵は、本芳我家の商標「旭鶴」を描いたもの。
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町家の特徴でもある格子の建物や塀も多いです。
その一つがこの蝋垣(ろうがき)という格子。木蝋を天日に晒して漂白して造る高価な白蝋を、盗難から守るために造られたのだそう。
貴重な格子は内子の当時を今に伝えています。
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木蝋は塗り薬や化粧品の原料など幅広い用途で使われたそうですが、その最も伝統的なものの一つが和ろうそく。
ここ「大森和蝋燭屋」さんは、内子で200年続く老舗の和ろうそく屋さんです。お邪魔して見学させていただきました。
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和紙とい草の髄を巻きつけた竹串に、木蝋を手作業で何度も何度も繰り返し塗っていきます。
伝統の技法でつくられる和ろうそくは、すすが少なく蝋がたれない匠の一品だそうです。
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大きくて美しい炎を眺めていると、自然と心が穏やかになっていきました。
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# by takakunen | 2017-05-05 11:29 | バイクツーリング