キリシタンの島天草に残る、古い教会をめぐりました。
大江天主堂
海沿いの道から、山あいの田舎道へ。丘の畑の風景の中に、突如白亜の教会が現れます。
大江はキリシタン復興の地で、この教会はフランス人神父が地元の信者たちと力を合わせて建てた教会。ロマネスク様式の天主堂が印象的です。
手入れが行き届いたお花畑に、清楚な白い教会が映えていました。
崎津天主堂
丘から再び海に出ると、のどかな漁村の街並みの中に、独特な雰囲気の教会がそびえています。
「海の天主堂」とも呼ばれるこの教会は、前部分がコンクリート、後ろ部分が木造という特徴的な造り。また一歩中に入ると、珍しい畳敷きの礼拝堂が心に響きます。
小さな天主堂と漁村がおりなす、絵葉書のような風景が素晴らしい教会でした。
これら2つの教会は共に昭和初期に、同じ日本人の設計者により建てられたものだとか。
日本に根ざしたキリスト教文化を表現した、優れたデザインの教会であることはもちろんですが、今でも大切な祈りの場として、地域で大切にこの教会を守り続けている信者さん達の心が伝わるものでした。
/E-620 LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm/F3.5-5.6 ASPH,IS04 (2013.5.4)
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