龍源寺間歩からゆっくり散策しながら大森地区に戻ります。帰りは下り坂なので風も心地よいです。
「新切間歩(しんきりまぶ)」は最も里に近い坑道で、初めは地下水を汲み出す疎水坑として掘られました。が、後に鉱脈を発見、代官所直営の御直山として龍源寺間歩、大久保間歩などと共に「五ケ山」と呼ばれる重要な間歩になったそうです。
とは言えここは人ひとり、かがんでやっと入れる小さな坑道です。石見銀山にはこういった間歩が発見されているだけで600以上あるそうです。
付近には散策路もあって、透き通るような新緑と今でも坑道から溢れる湧水に心洗われました。
「清水谷製練所跡」は明治時代に建てられた当時の先端技術の精練所でした。しかしわずか1年半で操業停止し、残った土台部分が石見銀山で最も新しい遺跡として保存されています。
里山の斜面に忽然と現れる9段の石垣は独特な迫力があり、遺構マニアの心をくすぐりますね。(笑)
今では梅の名所として大森の人々に親しまれているそうです。
/E-620 LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm/F3.5-5.6 ASPH (2010.5.3)
島根ツーリング10へ