宿根木を通り過ぎると道は裏の高台に登り、そのすぐ先に突然大きな展示場が現れます。
それが佐渡国小木民俗博物館・千石船展示館です。
展示館では原寸大の巨大な千石船が再現され展示されています。
この船は約150年前に宿根木地区で造船された北前船を、残されていた板図を元に復元し地元の白山神社にちなんで「白山丸」と名付けたそうです。
全長23.75m最大幅7.24m、とにかく大きくて大迫力です。
船の上部に横たわっているのが帆柱。20m以上の長さがあります。
千石船の内部も見学できます。
船首側には神棚、そして船尾側にはかじが見えます。
帆柱を取り付ける筒挟み。
木材同士の組み付けなど、細かい造りがとても美しいです。
船の後部。巨大なかじの大きさがわかりますか?
毎年7月末に行われる白山丸祭では、展示館の大きな扉が開いて、人力でこの巨大な千石船を建物から展示場に引き出すそうです。
帆も揚げられたその姿は写真で見てもすごい迫力です。
実際に見てみたいなぁ。
写真:
白山丸友の会(詳しい資料が紹介されていますので興味のある方は是非のぞいてみて下さい)
ここは元々博物館で、隣接する施設にこの地域の民俗資料が3万点余りも展示されています。
一見こぢんまりした宿根木のスケールの大きさに圧倒されたひとときでした。
/E-620 ZUIKO Digital ED14-42mm F3.5-5.6
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